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第10回:様々な「選ぶ」、あなたならどの「選ぶ」
を選びますか!
choose, select, elect はどう違う? その(2)

                            
    

前回に引き続いて 「選ぶ」 choose , select , elect の三語に就いて、バイリンガルを目指して更に勉強して行きましょう。先ずは前回の復習として、この三語が意味的にどのように違うのかを確認してみましょう。

choose: 2つまたは3つ以上の選択肢から、自分が考えて好みのものを選択する事を言う。選択する数は一つでなくても良い。

select :3つ以上の選択肢から、場合によっては客観的なデータを比較検討しながら、十分吟味して選択する事を言う。同じ種類のものから選択するという意味合いが強い語である。

elect: 選挙により選ぶ事を言う。

(1) Junichiro Koizumi was ( chosen, selected, elected) as Prime Minister.
「小泉純一郎氏は首相に選ばれました。」は当然選挙で選出されるわけですから elect しか考えられませんね。この三語のニュアンスにも大分慣れて来たと思います。それでは例文を幾つか見て見ましょう。

(2) More and more married young couples are now choosing not to have babies.
( 現在は、段々と子供を生まない事を選択する既婚のカップルが増加しています。 )
語句
to have babies : 子供を持つこと 
to 〜: 〜すること「不定詞の名詞的用法」
( 「〜しないこと」は to の前に not を付けて not to 〜 と言う )
more and more 〜: より多くの〜が…の傾向である;〜が段々と増加している
解説
choose は後ろに「名詞的用法の不定詞」を従えることが出来ますが、select はそれが許されません。言い換えれば select の後には「事・物」しか来ないと言う事です。更に「子供を生むか生まないか」は二者からの選択であり、その点からも choose を使う事になります。
(3) She thought in both English and Japanese, and selected the most appropriate phrase from either.
( 彼女は英語と日本語の両方で考えました。そして、それぞれから最も適切な句を選び出しました。 )
語句
in English [ Japanese ] : 英語 [ 日本語 ] で
from either : それぞれから
the most appropriate phrase : 最も適切な句
解説
「選んだ句」には最上級が付いているので、相当吟味して選んだことが推測され、choose よりも select の方が適当と言えます。
(4) This broadcasting company selects only five would-be announcers a year from more than a thousand who apply.
(ここの放送会社は、千人以上もの志願者から1年にたった5人しか将来のアナウンサーを採りません。)
語句
broadcasting company:放送会社
would-be:「〜になるつもりの」の意味であるが「将来の〜」「〜のたまご」等と訳すと良い。
a year:1年につき a は「〜につき」の意。 
cf. sixty kilometers an hour:時速60キロ
more than a thousand:千人以上
apply:志願する
解説
千人以上もの志願者から将来のアナウンサーを選抜するのであるから、当然「比較・検討」されるので、select が適切です。

    次回も楽しみにして下さいね。


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